国家総合職試験教養区分体験記

  • 概要

国家総合職試験教養区分を受験し合格しました。受験するに至った動機から試験合格までの流れをまとめておきたいと思います。

 

  • 受験の動機

社会の色々な事象に漠然とした興味があり、そこに直接携わることのできる公務員という仕事に魅力を感じたからです。元々は自身の趣味の語学を生かして仕事がしたいと思って外交官になりたいと国家総合職の存在を知ったのですが、その後この試験で色々な省庁を受けることができると知り、いつか合格できたらと思っていました。また、長らく受験を経験していない且つ自身の専攻や周りの優秀さに圧倒されていたことがあり、成功体験を手にしたかったというのもあります。

 

  • 一次試験の準備

結局何も準備しませんでした。もともと春試験で受かろうと思っていたのと、試験がかなり難しいと聞いていたので対策のしようがないと思ったからです。ただ、一般職試験の教養科目を解いたことがあったため問題の傾向は把握していたことと、その経験から国語や英語には絶対的な自信がありました。

 

  • 一次試験

最初に論文を書きます。英語のライティングとかでやるような文章構成の鉄則みたいなものを意識して書きました。

次に算数や国語、英語が問われる基礎能力1部を行います。国語や英語や資料解釈はそこに必ず答えが書いてありますし、場合の数などは最悪調べ上げれば答えが出ます。なのでここで重要なのは、自身が得意な分野を素早く解き、時間を有効活用することです。私の場合、英語と国語を爆速で解き(1問1分半以内くらい)、他の問題に時間を当てました。

最後に社会、人文、自然科学の基礎能力2部です。私の場合、高校のカリキュラム的に社会系を深く扱っていないこともあり、自然科学以外はほとんど知らない内容に感じました。ただ政策に関する問題が幾つかありたまたまそれが出来ました。

 

  • 二次試験の準備

正直、一次合格にびっくりしてしまったのですが、ここまで来たら最終合格するしかないと思い、さすがに準備を行いました。

まず、企画提案試験という政策のプレゼン試験に関しては、課題の白書を読み込み、分析しました。

政策課題討議(GD)や面接は、何回か練習の機会を活用させていただきました。有志団体の運営の方、本当にありがとうございました。

 

  • 二次試験

二次試験は二日間あります。

一日目は企画提案です。現状→現状における課題→対策→懸念点で漏れなくプレゼン資料を作り、発表と質疑応答を行います。学校でやるプレゼンを意識して、自分の提案が正しいと振舞いながらも、相手の意見を聞き正しいと思う返答をするという意識で臨みました。

二日目はGDと面接です。GDは議論をとにかく楽しみました。面接は民間のそれと特に変わりませんし、何か知識を問うような質問はないと思われます。

 

  • 試験の感想

合格して自尊心が少し上昇しました。ただ、合格できるかは本当に紙一重みたいな試験だとも感じましたし、これは国家公務員試験であってその人の地頭の良さを測ったりするようなものではないなと思いました。

研究や学問の方でも何か成功できるよう細々と精進していきたいです。